平成22年  9月 定例会(第3回) - 09月14日−10号 平成22年  9月 定例会(第3回)   東京都北区議会会議録第十号(第三回定例会)              平成二十二年九月十四日(火)(午前十時開議) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−      出席議員(四十一人)      一番    野々山 研君      二番    山崎たい子君      三番    宇野 等君      四番    宮島 修君      五番    近藤光則君      六番    稲垣 浩君      七番    青木博子君      八番    大島 実君      九番    八巻直人君      十番    福島宏紀君     十一番    相楽淑子君     十二番    本田正則君     十三番    土屋 敏君     十四番    上川 晃君     十五番    小関和幸君     十六番    横満加代子君     十八番    太田奈保子君     十九番    渡辺かつひろ君    二十一番    木元良八君    二十二番    中川大一君    二十三番    八百川 孝君    二十四番    福田 実君    二十五番    花見 隆君    二十六番    佐藤有恒君    二十七番    大畑 修君    二十八番    福田伸樹君    二十九番    榎本はじめ君     三十番    椿 くにじ君    三十一番    戸枝大幸君    三十二番    小池たくみ君    三十三番    石川 清君    三十四番    安田勝彦君    三十五番    山中邦彦君    三十六番    金子 章君    三十七番    平田雅夫君    三十八番    林 千春君    三十九番    鈴木隆司君    四十一番    池田博一君    四十二番    樋口万丈君    四十三番    藤田隆一君    四十四番    山崎 満君      欠席議員(三人)     十七番    山田加奈子君     二十番    永沼正光君     四十番    黒田みち子君      出席説明員   区長             花川與惣太君   副区長            山田統二君   政策経営部長         清正浩靖君   政策経営部参事        依田園子君   (企画課長事務取扱)   政策経営部参事        栗原敏明君   (広報課長事務取扱)   総務部長           谷川勝基君   総務部参事          佐藤公夫君   (職員課長事務取扱)   危機管理室長         伊達良和君   地域振興部長         越阪部和彦君   区民部長           風間秀樹君   生活環境部長         長尾晴彦君   健康福祉部長         井手孝一君   保健所長           和田哲明君   子ども家庭部長        中澤嘉明君   まちづくり部長        三浦 隆君   会計管理室長         依田 実君      政策経営部   財政課長           都築寿満君   財政課財政主査        三井孝紀君      総務部   総務課長           風間美子君   総務課総務係長        加藤正明君      教育委員会   教育長            伊与部輝雄君   教育委員会事務局次長     内田 隆君      議事日程       第二号 日程第一 平成二十一年度東京都北区一般会計歳入歳出決算の認定について 日程第二 平成二十一年度東京都北区国民健康保険事業会計歳入歳出決算の認定について 日程第三 平成二十一年度東京都北区用地特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第四 平成二十一年度東京都北区中小企業従業員退職金等共済事業会計歳入歳出決算の認定について 日程第五 平成二十一年度東京都北区老人保健会計歳入歳出決算の認定について 日程第六 平成二十一年度東京都北区介護保険会計歳入歳出決算の認定について 日程第七 平成二十一年度東京都北区後期高齢者医療会計歳入歳出決算の認定について 日程第八 第四十七号議案 災害に際し応急措置の業務等に従事した者に係る損害補償に関する条例の一部を改正する条例 日程第九 第四十八号議案 東京都北区立高齢者在宅サービスセンター条例の一部を改正する条例 日程第十 第四十九号議案 東京都北区学童クラブの運営に関する条例の一部を改正する条例 日程第十一 第五十号議案 東京都北区奨学資金貸付条例の一部を改正する条例 日程第十二 第五十一号議案 東京都北区立幼稚園条例の一部を改正する条例 日程第十三 第五十二号議案 東田端二丁目アパート耐震補強及び東田端保育園改修工事請負契約 日程第十四 第五十三号議案 十条富士見中学校新築電気設備工事請負契約 日程第十五 第五十四号議案 十条富士見中学校新築給排水衛生設備工事請負契約 日程第十六 第五十五号議案 十条富士見中学校新築空気調和設備工事請負契約 日程第十七 第五十六号議案 土地、建物の処分について 日程第十八 第五十七号議案 東京都北区立滝野川東児童館の指定管理者の指定について 日程第十九 第五十八号議案 東京都北区立赤羽西五丁目児童館の指定管理者の指定について 日程第二十 第五十九号議案 東京都北区立東十条保育園の指定管理者の指定について 日程第二十一 第六十号議案 東京都北区立王子北保育園の指定管理者の指定について 日程第二十二 第六十一号議案 平成二十二年度東京都北区一般会計補正予算(第二号) 日程第二十三 第六十二号議案 平成二十二年度東京都北区老人保健会計補正予算(第一号) 日程第二十四 第六十三号議案 平成二十二年度東京都北区介護保険会計補正予算(第一号) 日程第二十五 第六十四号議案 平成二十二年度東京都北区後期高齢者医療会計補正予算(第一号) ○副議長(榎本はじめ君)   三十一番 戸枝大幸さん。    (三十一番 戸枝大幸君登壇) ◆三十一番(戸枝大幸君)   北区発展を願い、大きく二点、地域諸課題について、そしてコミュニティバスについて質問をいたします。  大きな一点目、地域問題について伺います。  まず、田端地区の諸問題についてお尋ねします。  田端土地区画整理事業は、平成十八年度に造成工事着手の後、これまで全区域の換地設計が決定し、工事が完了した地区から地権者に引き渡しが行われるなど、地元の皆様の協力のもと、順調に事業が推進されております。  今年度も引き続き、宅地や区域内の都市計画道路九十二号線の整備が行われておりますが、この区画整理と九十二号線について伺います。  一点目に、区画整理について、東京都に換地されている土地について伺います。この用地については、防災広場として活用できるよう、昨年十二月、田端地区自治会連合の会長さん方と高木都議、そして私とともに区長あてに要望書を提出しております。区としても東京都に要望しているとのことでありますが、自主防災への取り組みが求められる中、区画整理地域内には公園がない現状を踏まえ、改めて防災広場としての活用について、東京都と協議していくことが必要と考えます。現在把握されている東京都の見解、そして区当局の考え方をお答え願います。  二点目として、九十二号線の今後の見通しについて伺います。  現在、滝野川第一小学校から田端駅前通りまでの区間の整備が行われておりますが、道路として供用されるのはいつごろになるのか、把握されている東京都の見解をお聞かせください。  九十二号線の開通に当たっては、防災上の有効性も多くあります。特に田端一丁目付近では、狭隘道路も多く、大型の消防車、はしご車などの進入が困難な場所が多くあり、九十二号線の開通を望まれている方も多くおります。こうした防災車両の通行等を勘案すると、道路としての効用を高めるためには、まずは計画どおり通称第二富士見橋の架橋が不可欠となりますが、この見通しについてもお聞かせください。  三点目に、田端駅前のバリアフリー化の進捗について伺います。  田端駅は高台側、東田端側のいずれからも高低差があるため、平成十六年の駅周辺バリアフリー化の位置づけ、同十九年の基本計画、同二十年には基本設計が実施されております。そして、昨年度より実施設計に移っておりますが、その後の進捗についてお聞かせください。  高台側、東田端側、いずれの住民の皆様方より、一日も早いエレベーターの設置が要望されております。取り組みの現状と今後の見通しについてお答え願います。  また、高台側については切り通しを一部削るという難易度の高い工事になろうかと思います。それに伴い、歩道の利用制限などの必要も出てくると想定されますので、工事中の歩行者の利便性に配慮しつつも、安全面について十分な対策をとっていただけますよう要望いたします。  四点目に、事業の推進により土地の権利関係の混乱が解消され、良好な居住環境が確保されてきている一方で、文豪、芸術家の集う田端文士村と言われた町並みが失われてきております。  かつて、本議会において、私の父、正弘は「田端文士村」という言葉とその理念を最初に紹介し、現在の田端文士村に関連する事業へと結びつけていきました。私も田端に生まれ育った人間として、この田端文士村に対しては、一方ならぬ思いがあります。新しい田端のまちづくりが進んでいる今こそ、こうした昔の町並みを思い出し、地域の歴史や魅力を次世代に伝承することが重要になると考えます。  田端が文士村と呼ばれたのは、およそ明治の中ごろから昭和初期までの時期を指します。そこで、当時の町並みや雰囲気を伝承するためには、写真や資料の収集をするのは当然といたしまして、その当時を生きた方々から伝え聞くのが最もすぐれた方法であると考えます。  昨年、まちづくり公社では、東十条において「語り継ぐまちづくり」というプロジェクトを行っております。これは同地域にお住まいのご高齢の方々にご協力願い、昭和初期の地域の様子を口伝によってみずみずしく再現することに成功しております。このような手法は、江戸東京博物館においても周辺自治会と協力して行った同様の先行事例があります。  そこで、従来の資料収集のみならず、口伝に重きを置いた伝承作業を実施するべきであると考えます。田端文士村のきらめきと文化の薫りを直接知る世代が鬼籍に入ってしまう前に取り組んでいただきたいと切に願います。  田端文士村の伝承について、区としてどういった取り組みが考えられるのか、見解をお聞かせください。  また、この作業は文士村記念館もかかわるべきであると考えますが、この記念館の活用についても一つ提案させていただきます。  我が区においては、内田康夫ミステリー文学賞という定評ある文学賞があります。その授賞式が毎年北とぴあで行われておりますが、せっかく文学にかかわる授賞式なのでありますから、文士村記念館で行うのも一案であると考えます。ホールが手狭であるのは承知の上でありますが、ネット中継で北とぴあのスクリーンに飛ばすなど、工夫の余地は多分にあるのではないでしょうか。区の考えをお聞かせください。  続いて、西ケ原東地区の諸問題について順次お尋ねします。  まず、駒込駅周辺の問題について伺います。  本年八月に、西ケ原東地区自治会連合会から、区長あてに駒込駅周辺のまちづくりに関する要望書が提出されました。当日、私も立ち会わせていただきましたが、要望は四点あります。  一点目は、JR駒込駅東口のエレベーター等設置の要望です。JR駒込駅の北口には、既にエレベーター、エスカレーターが設置されておりますが、区民の利用が多い東口にはエレベーターもエスカレーターも設置されておりません。北区からJRへ強く働きかけしてほしい。二点目は、駒込駅周辺の放置自転車対策の推進について、自転車駐輪場の設置や、放置自転車対策のさらなる強化等を検討してほしい。三点目は、商品や看板等の道路への陳列について、道路の管理者である北区や警察署が継続的な指導を行ってほしい。四点目は、駒込駅周辺のまちづくり事業の導入について、北区民の地域の生活の拠点として、さらなる活性化が図られるよう、北区に検討してほしいとのことでありました。  この要望書を踏まえて二点伺います。  これまで、地元連合町会からは、北区は駒込駅を豊島区の問題であるという認識をしているのではないかと心配する声をよく聞きます。最初に、区は駒込駅の位置づけをどのように認識しているのか伺います。  二点目は、要望書の事項について、区の考え、今後の取り組みについてお答え願います。  西ケ原東地区諸問題の二点目として、東中里公園の再整備について伺います。  東中里公園は、平成十八年以降、都の下水道局により、幹線整備のため立坑用地として占用されておりました。本年度になり、占用が終了しましたが、周辺住民は公園が使えないことで多くの不便を強いられてきております。  そこで、昨年より公園復旧に向けたワークショップが行われておりますが、その際に、防災機能の確保、防犯への見通しのよさ、イベント使用の利便性などの意見が出てきております。  同公園は昭和三十五年に開園以来、約半世紀の間ほとんど改修されずに使用されてきておりますので、この機を生かして住民の皆様の声を最大限に反映した公園として再整備するべきであると考えます。  再整備に向けた進捗と今後の見通しについてお聞かせください。  三点目に、UR住宅建設にかかわる問題について伺います。  西ケ原一丁目のUR都市機構の住宅建設は、既に中央工区が完成し、入居が終了しておりますが、これから南側工区の計画が始まると聞いております。平成十九年十一月に、地元自治会から北区長あてに、UR都市機構に対し、防災倉庫等の建設について交渉の場を設定してほしいとの要望書が出されております。地域住民からの切実な声として真摯に受けとめるべき問題であると考えますが、この問題について、区はどのようにかかわってきたのか、その後の進捗状況を伺います。  四点目に、国立印刷局東京病院の存続について伺います。  同病院は、滝野川全域の中核病院であることは言うまでもなく、私ども北区自民党は、財務省に対し、政権交代以前より存続を強く働きかけてきている経緯があります。しかしながら、政権交代後の昨年十一月の事業仕分けにより、同病院を所有する国立印刷局そのものが抜本的な見直しを行うべきとする判定を受けており、今後の見通しが非常に不安定な状態にさらされております。その後の国、財務省に目立った動きが見えないままとなっておりますが、区当局としてはどのように現状を把握されているのでしょうか。また、同病院の存続に向け、区として一層の要望活動を行うべきであると考えますが、区長の決意をお答えください。  大きな二点目として、コミュニティバスについて質問いたします。  北区コミュニティバス、愛称Kバスは、本年四月に運行開始よりわずか二年で百万人の利用者を突破いたしました。また、車両の減価償却を除いた運行経費分との見合いでは黒字化を達成しており、他自治体の同様のバスが赤字に苦しんでいる状況と比較すると、驚異的とも言える実績を上げてきております。  バス運行は私の公約でもありますが、花川区長が同路線の潜在需要を的確に見抜き、運行開始を決断されたこと、また文京区のBーぐるとの相互乗り継ぎを実施されたことなどに感謝したいと思います。  さて、このKバスですが、多くの皆様に利用いただくようになると同時に、運行に関する苦情も耳にするようになってきております。  一例を挙げますと、足腰の弱いご高齢の利用者の方がバスに向かっていたところ、あと数秒程度で乗れるというところで、運転手はその利用者が見えていたにもかかわらず発車してしまった事例があります。また、駒込駅前停留所では、多くのバスが入り組んでおります。Kバスの二路線はもちろんのこと、都バス、そして文京区のBーぐるがあります。そこで、ふなれな利用者の方が運転手に行き先を尋ねたところ、手を挙げてあしらうようなしぐさをして、不機嫌そうに無言で対応されたという事例もあります。これらは、私が利用者の皆さんから耳にする苦情のほんの一例にすぎませんが、区当局は利用者からの苦情などをどの程度把握されているのでしょうか。お答え願います。  これらの問題は、いずれも運転手の接遇の問題であるも言えます。苦情をいただくと同時に、非常に丁寧に親切にされたという話もありますが、運転手ごとに接遇のレベルにばらつきがあるようにも思えます。  そこで、今後のこの接遇面についてどのように改善されていくのか、お考えをお聞かせください。  また、利用者からの苦情や運行に関するご意見などを把握するために、バス沿線の町会自治会より利用者の代表を募り、連絡協議会のようなものを立ち上げて、恒常的な運行改善につなげるべきであると考えます。  バス運行立ち上げの際にも、沿線の町会・自治会との意見交換を十分に行っていなかった反省を踏まえ、今後の仕組みづくりに期待したいと思いますが、どのようにお考えでしょうか。お答えください。  乗り継ぎの便をさらに改善してほしい、運行時間を拡大してほしい、路線内でバス停の位置を見直してほしいなどの要望も現在定期的にいただきますが、このような要望について区としてどのような対応を考えているのか、同時にお答えください。  Kバスに関して、もう一点提案させていただきます。  料金体系について、ワンコイン百円というのは明快であり、多くの利用者からも好評でありますが、定期利用の方にはもう一段の工夫が必要であると考えます。  現在、定期券は一カ月三千円の設定のみとなっておりますが、既に正式運行に移行しておりますので、これに三カ月券の設定を追加し、また、学割の設定も行うべきであると考えます。学割について路線の一例を紹介すると、南北線の駒込王子間の小学生一カ月定期が約千五百九十円であり、Kバスの三千円よりも割安となっております。そこで、多少不便であっても鉄道を利用している児童・生徒さんが少なからずおります。  Kバスは既に通勤通学の足として定着してきておりますので、より細やかな配慮が必要であると考えます。区のお考えをお聞かせください。  以上、北区発展を切に願い、質問を終わります。  ご清聴ありがとうございました。(拍手)    (区長 花川與惣太君登壇) ◎区長(花川與惣太君)   戸枝大幸議員から、田端地区及び西ケ原東地区の地域の諸課題とコミュニティバスについて、それぞれの課題を掘り下げてご意見、ご提言をいただきました。  私からは西ケ原東地区の諸課題のうち、駒込駅周辺の問題についてお答えさせていただきます。  まず、駒込の位置づけについてであります。  駒込駅は、北区と豊島区の区境にあり、東口の改札口や駅周辺の商店街等は多くの区民の皆様が利用している状況であると認識しております。区は、このたび策定しました基本計画2010及び都市計画マスタープラン2010の中で、駒込駅周辺を地域の生活拠点として位置づけ、計画的なまちづくりを進めることとしております。  次に、要望書について区の考えをお答えさせていただきます。  JR駒込駅東口のエレベーター等設置、駒込駅周辺の放置自転車対策の推進、道路への商品等の陳列に対する指導につきましては、豊島区を初め関係機関との連携が不可欠であると認識しております。区といたしましては、今後とも豊島区等と必要な協議を行い、対策を検討してまいります。  また、駅周辺のまちづくりにつきましては、地元の皆様のご意見も踏まえながら、区としての取り組みの方向性について研究してまいります。  以上で私のお答えとさせていただきます。  この後、引き続き所管の部長からご答弁いたさせますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 ◆三十一番(戸枝大幸君)   それぞれの課題につきまして、前向きなご答弁をいただきましたことに感謝したいと思います。    (副議長退席、議長着席)  それぞれの要望につきましては、地元の皆様の切実な願いが詰まったものを私が代弁させていただいたものでございます。したがいまして、それぞれについて、これからもご努力いただきますようにお願いしたいというふうに思っております。  そこで、二点ほど要望させていただきたいと思いますが、まず一点目の田端文士村にかかわる問題でございます。特に、私は先ほど伝承ということで語り継いでいただくような事業をこれからも行っていただきたい、そのように要望させていただきました。本当に田端の文士村というのは、残念ながら今その町並みが失われていく中で、名前だけが残りつつあるという、そういう状況になりつつあるのではないかという思いを地元の皆様とともに共有しております。  しかしながら、やはりこういったものは残すという努力を積極的に行っていかないことには、残るものも残らないのではないか、そのように考えてきております。手元に田端郷土史という、昭和五十九年に地元の有志の皆様によって編さんされた郷土史がございます。これは地元の皆様の、語り継いだものを文章にして起こしたものがここに詰められておりますけれども、非常に当時の、特に明治期のころからの田端の様子がみずみずしく書かれているものでございまして、こういった作業、成果物というのを定期的にまとめる作業というのが必要なんだろうなというふうに思っております。  特に、こういう文脈の一つとして、私の父である正弘も、この議会で田端文士村というのを紹介させていただきまして、その際にも使っている言葉が一つございまして、最近モンマルトルというふうに言われているところもございますけれども、実は田端モンマルトルというふうに私の父も申しておりまして、田端というのは、文芸あるいは芸術面での元祖ともいえる、この北区の地域ではないかというふうに私は思っておりまして、したがいまして、こういったものを、ただ言葉だけではなくて実際にそうだったということが確かめられるような、実感が持てるようなものをまとめていく必要があるのではないかというふうに思っておりますので、ぜひそのようなご努力についても区の当局の皆様に持っていただきますようにお願いしたいというふうに思っております。  また、二点目として駒込についてでありますけれども、先ほど区長からもご答弁いただきまして、基本計画そして都市計画マスタープランでも駒込が位置づけられたということを、私は非常に高く評価させていただいておりまして、ぜひ、実際に駒込駅というのは、行政区画の上では豊島区の上にあるわけでありますけれども、実際には東口に関しては北区の利用者の方がほとんどでありますので、北区の駅の一つとして、ぜひとらえていただくような方向で、これからも取り組んでいただきたいというふうに思いますし、また同時にこれは北区だけでは解決できる、前進できる問題ではございません。したがいまして、豊島区と定期的に協議できるような、そういう仕組みをつくっていただきながら、ぜひこの問題について前進させていただきたいというふうに思っておりますので、これについても要望させていただきたいというふうに思います。  以上、私からの質問を終わります。  ありがとうございます。(拍手)