芥川龍之介記念館 開館事業の進捗について(2023年7月26日更新)

北区では、地域を代表するゆかりの人物である、芥川龍之介を顕賞する施設として、国内初となる「芥川龍之介記念館」の開設に向けた事業計画を立てております。

芥川龍之介記念館完成予想図芥川龍之介記念館完成予想図(変更の可能性があります)

従来より北区田端の地は、明治後半から昭和にかけて文士や芸術家たちが集まる地域であり、日本の文化や文学に深い関わりを持つ場所として知られており、田端文士村または田端文士芸術家村と呼ばれておりました。そこで田端文士村記念館を1993年より開設し、田端文士芸術家村にゆかりのあるの資料の収集と歴史の継承に努めておりました。

北区は2018年に、田端文士村の中心的人物である芥川龍之介の旧居跡の土地の一部を取得しており、その土地を利用し、芥川龍之介の名を冠し、単独で業績を顕彰する施設として芥川龍之介記念館の建設計画を策定し、その開設に向けた準備を進めております。

芥川龍之介は、1914年(大正3年)から1927年(昭和2年)に亡くなるまで田端に居住しており、その旧居跡地の一部が記念館の予定地となっております。(田端1-20-9)

芥川龍之介記念館の開設によって、田端文士村記念館を拠点とする田端地区及び滝野川エリアにおける文化のまちづくりの大きな契機とする狙いがあります。
芥川龍之介関連資料の展示や、芥川龍之介が実際に使っていたとされる実物大の書斎の再現、田端文士村記念館や他区や他自治体にある田端文士村にゆかりのある文人たちの関連施設との連携が予定されております。
また、記念館の開設にあたっては、資金の一部にふるさと納税や寄付金の活用など、クラウドファンディングの手法を用いて全国の芥川龍之介ファンや文芸ファンなどから調達することをが検討されております。

当初の予定では、2023年度に記念館開館予定でありましたが、2020年にコロナ禍により事業が中断しております。ちなみに、2022年は芥川龍之介生誕130年であり、当初の開館予定はこの時期に合わせることを想定しておりました。
2023年3月開会の北区議会予算特別委員会において、戸枝は記念館の早期開館を求めて質疑を行いました。その結果、2023年度より事業を再開し、芥川龍之介没後100年にあたる、2027年までの開館を目指す、との区の答弁を得ることができております。
開館まで今暫くお待ち頂きますが、早期開館向けてご期待ください。

<2023年7月26日更新>
2026年度(令和8年度)開館予定と区当局より正式に公表されております。
なお、建設費の一部をクラウドファンディングを活用して調達することが予定されており、2024年度(令和6年度)より実施予定です。

芥川龍之介居宅跡地
芥川龍之介記念館の建設予定地の現況(田端1-20-9)
この場所に芥川龍之介は邸宅を構えておりました。

芥川龍之介旧居跡案内板
跡地の一部には案内板が建てられております。

<参考資料>
芥川龍之介記念館基本的考え方及び整備構想(2020年策定)
2023年度よりこの整備構想の見直しもされます。